イタリア旅行記その4

■イタリア旅行記その4
4日目。くもり。
いよいよ、今日は、ローマへ向かう。今日は、長い一日になりそうだ。6:00のモーニングコールに始まる。ホテルでの朝食も我々のグループが一番。中国人も、高校生の団体もまだで静かに食事できた。中国の観光客は元気がが良い。
7:30 フィレンツェの郊外のホテルを出発し、ローマ方面へ向かう。

トスカーナ州のサンジェミ二アーノに到着。人口7,000人の小さな町。
72本の塔が、権力の明かしとしてたっている(現存14本)。フィレンツェ配下となり、一時経済的反映から取り残されたが、そのおかげで、歴史遺産が残っている。
特産品は、サフラン、辛口の白ワイン。
イタリアと言えば、パスタが有名だが、トマトと出会って普及していったそうだ。
朝早いため、未だお土産やも空いてなく、観光客もいなく貸し切り状態だった。
レンガ作りの坂道を登って行く。両側は、お土産やさんだけでなく、革製品、食糧品店などが軒を並べている。まだ、数店が開店したところ。
観光ガイドにも載っていなく、これから、メジャーになって行きそうな予感。
登りきった展望台からの眺めは、絶景。何日かゆっくりするのも良さそう。
途中、ジェラートのコンテストで優勝したという店で味見。

バスは、サンジェミ二アーノからローマ方面オルビエートへ向かう。ローマまでは、3hくらい。まだ、9:30だ。我々が観光を終えてサンジェミ二アーノを出る時、向かってくる観光バスの一団とすれ違う。早起きは、三文の得である。

段々と風景が変わってきた。大きな畠が、見える。馬や牛、羊は時々いるが、農作業の人影はなし。日曜日なので皆礼拝に行っているのだろうか。

オルビエートは人口4万、前橋と姉妹都市らしい。
ここでランチ。イノシシのサラミとソーセージの昼食。美味しかったが、ソーセージは塩味が強すぎ。ワインは、まろやかなしろ。レストランが洞窟風でなかなか、おしゃれ。
ここでも、ドゥオーモに立ち寄った後、ローマへ向かう。

ローマに近づくと高速道路の両端には、羊の群れが見える。
ローマ郊外のホテルに到着しチェックインを済ませた後、18:00からバスで観光に出かける。ホテルはローマの中心部から少し離れており、車で20〜30分といったところ。

明日は、フリーのため、今日の内に主だった観光場所を廻っておこうという企画で、真実の口、コロッセオ、トレビの泉、スペイン広場を駆け足で廻る。夕方から暗くなってきたにも関わらず、どこも観光客でごった返していた。

真実の口は、すでに閉まっており、鉄格子の隙間から写真を撮る。
コロッセオは、ここで闘技が行われていたらしい。一部の外壁は修築中。このようにして、旧いものを維持し続けているのはすごい。中はどうなっているのだろうとの興味もややあったが、既に入り口は閉まっている時間であった。壁にところどころネズミに食われたような穴があいているのは、鉄骨が入っていたのを戦争中に供出したためという。
トレビの泉は、とにかくものすごい混雑で、スリに気を付けてコインを投げるのが精いっぱいである。スペイン広場の階段を上って、バスに戻る。
どの建物も、外観は昔の作りのままだ。

夕食は、スペイン広場でピザとワインをテイクアウトしてホテルでの部屋食となる。(続く)



イタリア旅行記その3

■イタリア旅行記その3
3日目は、フィレンツ市内観光。午後からはオプショナルツアーでピサの斜塔へ。
朝は雨が少し残り、肌寒い。
朝食は、中国の団体客と一緒になり、中々にぎやかであった。何処へ行っても中国の観光客が一番元気が良い。フィレンツ市内に入る手前で、バス1台約400ユーロの観光税を取られる。添乗員さんも言っていたが結構暴利である。

午前中、フィレンツェ市内見学。まず、撮影スポットのミケランジェロ広場へ向かう。小高い山の上で、市内が一望できた。山の上ということあってか寒い。 その後市街へ。
フィレンツェの街は、観光客でごった返している。まさに、世界の観光地というところ。最初に、ツアーで組み込まれた革加工販売所へ。フィレンツェは革製品が有名らしい。案内してくれた店主は、日本人。住み着いている日本人も多そうだが、現地の人も「日本からですか」をはじめとした片言ではあるが、日本語で話しかけてくる人が多い。それだけ多くの日本人が観光に訪れているということだろう。家族から頼まれた小銭入れを免税で買う。ツアーの方には革ジャンが結構売れていた。
市役所前広場でダビィデの像を見た後、ポンテベッキオまで歩いていくが、ものすごい人出だ。年末のアメ横並みだ。ガイドさんは、スリに気をつけなさいと注意を呼び掛ける。
外からの見学だけとなったが、フィレンツェのドゥオーモ、サンタマリア・デル・フィオーレ寺院の建物は、鮮やかな色合いで、一番印象に残った聖堂かもしれない。聖堂の中や、街が一望できるという見晴らし台への入り口は、長蛇の列。
ベッキオ橋の両側には、金細工の店が並ぶ。
小一時間の自由時間で、ドゥオーモ広場に面したレストランでランチとする。ランチは、シーフードサラダ、ピザ、赤ワイン。ドーモの目の前のオープンコーナーで少々寒いが、中々良いロケーションであった。シーフードサラダが美味。35ユーロ。

午後からは、オプショナルツアーのピサの斜塔へ向かうため、13:30ドゥオーモ前、集合。
ノベッツラ駅のホームを通り抜けてバス乗り場まで行く。駅ホームは、改札無しで誰でも入場できるようになっている。イタリアは、日本同様に鉄道が進んでいて、ミラノ行きの特急などが停車していた。
トスカーナの風景をみながら、ピサの斜塔へ向かう。
フィレンツからピサにかけては、オリーブの産地。収穫は10月で一番搾りがエキストらバージンオイルと呼ばれる。
途中、ピノキオ公園がある。
ピサは、ガリレオガリレイの生誕地。地動説は、当時、反逆として、罰せられた、そして死後23年経ってからケプラーにより、証明された。新しい科学は簡単には、世の中に受け入れられないものだ。
斜塔だけがあるのかと思っていたが、大聖堂他。何故、傾いたかは、埋めたて地で地盤が弱かったからというのが定説とか。3段階のバナー型。魂が昇天するための宗教上の建物。大聖堂の柱は、戦利品を組み合わせて作成されているため、長さの違うものを貼り合わせている。
2000年までロープで支えていたというが、改修工事が施され、現在は自立している。例によって、中に入って階段で見晴らし台まで行けるが、時間の関係で断念。
斜塔を手で支えるポーズでショット。

夕食は、ノヴェッラ駅の近くの中華で、ラーメン、小籠包、イタリアビール、杏仁豆腐。ちょっと軟弱な選択ではあったが、これが以外においしかった。(続く)



イタリア旅行記その2

■イタリア旅行記その2
2日目は、6:30モーニングコール、7:20朝食で、8:00にバスで出発。客室は綺麗だったが、朝食は、パンとコーヒー、果物だけ。同行した人で近くのスーパーで生ハムと生野菜を買ってきていた人がいて少し分けていただいた。生ハムは美味。
ツアーの朝は早い。
ジュリエットの生誕地、ベローナに向けて出発した。高速の両側は、ぶどう畠が並ぶ。ポプラ並木とえんとつの家が、点在し北海道の風景にも似ている感がある。高速は、ミラノ方面へ。ベローナはリトルローマとも言われ観光客も多かった。ジュリエッタの像の胸に触ると恋が成就すると言われ多くの人が押し掛けていた。
ダンテ像、ローマのコロッセオに次ぐという円形劇場の遺跡アレーナなど歴史的な建造物も多く、近代と中世の入り混じった街という感じだ。修学旅行か小学生の団体を多く見かけた。
果物・野菜市場も出ていて、フルーツ盛合せを買う(3ユーロ)。美味しかった。
ベローナからベネチア方面へ少し戻り、フィレンツ方面、ボローニャへ向かう。窓の外は雨模様になってきた。
ボローニャは、雨だった。今までの観光地と違い、働いている人がいて生活感のある町である。雨のせいもあり、肌寒く街ゆく人々もコートを着ている。
ランチは、ミートソースパスタ、鳥肉とポテトのオイル焼き、カスタードクリームのデザート。グラスワインを付けた。
ボローニャは、あまり観光コースにはなっていないとのことで、添乗員さんもはじめてとのことであった。斜塔と広場まで行って戻る。町を歩いていると途中ものすごい大雨いなってきた。表通りの商店街では、1階がアーケードになっていて雨をしのぐことができた。アーケードの上は、3Fから突き出て居住スペースとなっている。観光客よりも普通に生活している人たちがいて、良い雰囲気ではあったが、とにかく雨でずぶぬれとなった。狭
いタイル張りの路地を車が、結構なスピードで通ってきて、雨もあって気を付けないと危ない。イタリアの車は、日産マーチのような小型車、車種はフィアットが多い。セダンはめったに見かけず、たまに見るとメルセデスである。この街に限ったことではないが、縦列駐車の隙間が狭い。良くも止められたと思うし、果たして出られるだろうかと。聞くところによると、出るときは、前後の車に体当たりして隙間を広げてでるらしい。バンパーは傷つけても問題とならないらしい。良く見ると、どの車もバンパーは確かに傷だらけだった。

一路、フィレンツェの郊外カレンツアーノに向けて、出発。郊外のホテルのため、近くにレストランは無く、ホテル内にはあったが、大きなスーパーが近くにあり、そこで食料を買い込み部屋食とする。
生ハム、チーズ、パンとワインの夕食を取る。ワインがとにかく安い。5ユーロも出すと結構おいしいものが手に入る。若干日本で飲むワインよりもアルコール度数が低いかもしれない。さっぱりして、悪酔いしないようだ。スーパー廻りは、地元の食材が見れて中々楽しい。(続く)

イタリア旅行記その1

■イタリア旅行記その1
2014年4/2から8日間、イタリアに行ってきた。旅行会社の添乗員付きのため、ほんとんどがおまかせであり、いくつかのオプションとローマでは、一日自由行動日があった。
北部のベネチアからはいり、フィレンツェ、ローマと回る良くある観光コースである。
成田からカタールのドーハ経由。ドーハまで約12時間で、西海岸までとほぼ同じくらいの時間であろうか。カタール航空機内食は、JALアメリカン、デルタに比べると良かった。また、座席の前後間隔も広いようであった。もちろん、エコノミー。トランジットのドーハ空港は、砂漠の中のとにかく広大という印象である。タラップを降りてから、トランジットの黄色のスポットまで10分以上バスに乗っていたのではないかと思う。ドーハでは、小腹が空いたので、ホットドッグを食べたのだが、水のペットボトルが、35カタールドル(1カタールどるは米ドルの約3分の1)と高かった。総じて物価は高そうだ。ここも王様の私有地なのか。
ドーハから、約6時間でベネチアマルコポーロ空港に到着。英語ではベニス、水のみやこ。着陸時の窓からの景色は、ちょっと意外で千葉あたりの工業地帯を思わせる光景であった。空港から少しバスで行き、舟(貸切)でマルコポーロ広場へ到着。ここへは、船でしか来れない。島内の移動手段は徒歩または舟で、車はもちろん自転車1台もいない。
オプションコースでゴンドラ遊覧をする。定員は6人。狭い運河の中を観光用のゴンドラ、タクシー、物資配送用の舟がひしめいている。鎌倉あたりの人力車の感覚だろうか。
ゴンドラの時間まで少し時間があり、ガイドされたリアルト橋まで行って見たが、迷路のようで、帰りの集合時間まで駆け足でやっと間に合う。後で、ゴンドラの運河から見ると迷路の構図がちょっとわかる。運河から、お店やレストランの入り口になっているところもある。陸からよりも運河からのアプローチの方が分かり易そうだ。全ての建物が、建物の土台は海の中にある。
サンマルコ寺院のある広場に面したレストランで夕食を取る。集合までの時間が短く、イワシの オイル付け、アサリスパゲティ、白ワインハーフボトルで短時間で夕食を済ます。ワインも含め美味しくもう少し、シーフードを楽しみたいところで有ったが、次の機会にしよう。
ガラス細工工房兼即売所を尋ねる。ベネチアガラスはきれいであったが、ちょっと高価でお土産にはやめておく。ツアーでは、免税店など、お土産店への案内がくみこまれており、そのひとつではあるが、代わりに無料でトイレが利用できた。イタリアでは、公衆トイレは、原則有料なのだそうだ。他の都市でもそうだったが、1ユーロまたは、50セントを自動改札に入れて入場できる仕組みになっているとことが多い。有料トイレがいやなら、カフェや買い物で入ったお店で借りるということだ。
トイレ事情としては、駅、デパート、パチンコや、公園と日本はめぐまれているということか。1ユーロ、150円のトイレはちょっと高い感あり。
ベネチアは、水上生活で、観光に来るのには良いが、ここで生活となるとちょと考えてしまう。水の上はなんとなく落ち着かなそうな気がする。
とにかく、短時間の滞在だったので1泊ぐらいして散策して見たいと思った。

ベネチア郊外、ノベンタ・ディ・ピアーブのホテル、ビジネスホテル風に泊まる
(続く)


テラデータユニバース東京2014参加メモ

2014年3月20日 於.シェラトン都ホテル東京

テラデータユニバース2014に参加してきた。
テラデータとは古くから関わっているが、残念ながら実務では携わったことが無い。日本に上陸したての頃に、神保町で住商エレだったと思うが、説明を聞きにいった覚えがある、未だDB2が出始めの頃だったと思う。
今では、DWHの代表的なDBMSアプライアンス)の一つとなっている。数年前にビッグデータ対応のAster(アスター)をラインアップに加えている。
元々NCR傘下だったこともあって、小売での販売・マーケティング領域が多い。特にウォールマートでの事例は有名だ。
肌寒い風雨にも関わらず、基調講演、午後からのブレイクアウトセッションとも盛況であった。

以下、参加したセッションについて所感を述べる。

●全体セッション 楽天.ビヘイビアインサイトストラテジー室.室長 北川氏
購買を体験してもらうことを広める。
顧客が買い始める理由を知ることが必要で、演者自身は、USにいて日本にいる母に贈り物をするために楽天を使ったのがきっかけだったという。演者は、データサイエンティストであるが、数値データからの解析結果に加え、顧客の心理を探ることが必要。

●全体セッション テラデータCTO Stephen Biobest氏

・BIからコンシューマインテリジェンスへ。
 顧客との間に双方向の組織的なエンゲージメントを確立する。
・オープンデータ革命。
 オープンデータで、年間3兆ドルとの価値が創出されるとのマッキンゼーによる試算も出ている。気候、土壌データなどを活用しオープンデータで農業保険を開発などの事例を紹介。オープンソースでのリーナスの法則(Given enough eyeballs, all bugs are shallow、多くの開発・テスターがいれば全てのバグは明らかになる)を引用し、オープンデータの可能性を言及された。

●全体セッション EIM Enterprise Information Management
RBCファイナンシャルグループ Dr.Mohammand Rifale氏
1995年からの現在までのEIMの歴史の振りかえり。ASTERを利用したビッグデータ分析。20年間で、クエリーは500%に増えているが、TCOは9%をほぼ維持していることは、経営への説得材料となる。

●全体セッション オバマ陣営でどうデータ分析・活用したか
データサイエンティスト、シカゴ大 Rayid Ghani氏 
大統領選でオバマ陣営でのデータ分析を担当した。
データソースを分析し、目標を達成するために、チャネルで結びつける。
データ分析結果をもとにいかに行動するかが重要、即ち、有権者を獲得することが目標であり、そのためにオバマ氏に投票してくれる層を見つけ出し、アクションを取ることであった。
データでの限界を知ることも必要。

●「ビッグデータが分析の質を変える」千趣会 西口氏
千趣会は、約20年近く前からのテラデータユーザである。
テラ、MapReduce、Asterを組み合わせて活用している事例。
Webログやテキストデータなどの多構造化データをAsterで分析。
(※一般的に非構造化データと呼んでいるのをテラデータでは、多構造化データと呼んでいるようだ。他にSQL-MapreduceやPIなどテラデータ固有の用語が出てきて、少し戸惑うところがある。)
nPATH関数(シーケンシャルな物事の順序や経路を分析する)を利用してパス分析を行った。
Web履歴を使って、カタログページ入口から注文に至るまでのパターン、また初めての注文者は、どのようなページアクセスを経てたどり着いたかなど。
SQL-MapReduceによりSQLからMapReduce関数を呼び出すことが可能。(SQL-MapReduceは、Webアクセスログ、テキストデータ、マシンセンサーログデータといった多構造化データを分析する際に、高頻度で利用されるMapReduce処理を関数として事前にパッケージ化し、分析ユーザーがSQLの関数として呼び出せる機能。)
Teradata2700にリプレースして、5時間かかっていたSQLが7分になったという。
データマイニングするために特異値のクレンジングが必要。
リアルタイムパーソナライズの必要性。
分析者としての以下の心得を持つことが大切。
・データサイエンティストではなくデータベースマーケッター視点を持つ。
・データ分析できないことは何か(限界)を知る。
・自らの感性を研ぎ澄ますこと。

●「楽天における利用事例」楽天.熊倉氏
楽天スーパーDB(会員、購買、行動情報からなるDWH)の担当。
インフラ改訂で、POCの結果、性能面からテラデータのアプライアンスを選択。

●「小売業におけるオムニチャネルの全体像」テラデータ.Michael Day氏
USでのmacys、Nordstromの事例。

●「CRM、MCIFの戦略的活用」 りそな銀行.亀岡、渡邉氏
CRMとMCIFで2元管理していた顧客データをテラデータを使って1つに統合した事例。OLAPシステムとしてのMCIFには元々テラデータを使っていたが、勘定系PC、コールセンタ、自動機、テレバン、ATM、営業店PC等のシステムから顧客情報250万TPSが入ってくるCRMは、トランザクション処理用のRDBMSで構築していた。今回の統合で、このOLTPのCRMをテラデータで統合した。開発時にはSQLの性能問題で苦労したが、チューニングにより解決した。PI(PrimaryIndex)の設定が鍵とか。
テラデータをOLTPに適用した希有な事例。

●「パネルディスカッション」 モデレータ アクセンチュア.工藤氏
・データサイエンス、分析プロジェクトを始めるきっかけという経営層にいかに納得してもらい、予算化していくかという課題。
これには、POCや経営への見せ方の工夫が挙げられた。
・データ分析により得したこと、ビジネス改善の具体例というテーマでは、予測が可能になったことが多く上げられた。
・既存データと多構造化データをどのように扱うかというテクノロジーの問題。テラデータでは、テラデータとAsterの組み合わせで解決しようとしている。
・分析組織の役割とビジネス部門との連携という組織論。

●全体所感
Asterというテラデータの非構造化データについてのソリューションを知ることができた。
データ分析結果を得ただけではだめで、その結果を経験則や感を働かせてどう評価するか、そして次のアクションに結びつけ、バリューを得ることが必要とどの分析者も訴えられていた。
千趣会の西口氏の、データ分析結果をどう評価するかには、感性が必要との言葉も納得できた。

その他、ランチセッションをはじめ、多くのBIベンダーが出展されていた。


以上

JDMC主催データマネジメント2014受講メモ

2014年3月13日 目黒雅叙園
今年で3回目、相変わらず盛況であった。
今年から、データマネジメント賞の発表も加わわった。お昼もベンダーセッションであるが、お弁当が付くというスタイルで、継続している。会員として会費を徴収される身にとっては、無料でそこまでやらなくても、もうちょっと税金(会費)を安くしてくれないかと思ったりもするが、まあ、普及に向けては致し方ないか。

●基調講演1「鯖江市(福井)でのオープンデータの取組み」について
野鯖江市長、jig.jp 福野社長
鯖江といえば、数年前の朝ドラ「ちりとてちん」の舞台で有名になったが、眼鏡の産地としても有名。鯖江製のフレームというグーグルグラスをかけて、福野氏は登壇された。
linkdata.orgでは、行政のデータを中心に一般公開し、それを使ったアプリケーションも公開している。鯖江市では、積極的にデータを公開し、そのデータをもとに住民に役立つアプリを作成している。福野さんがそれを支援している。
ベンチャーが、地方の都市を盛り上げる構図ですね。
消化栓のありかを地図上に示してくれるもの。(http://app.linkdata.org/run/app1s229i
データ分析の題材として見るのも面白いかもしれない。

●基調講演2 「ゴルフ場運営会社PGMホールディングスでのone on oneマーケティングの取組み」
PGMホールディングス.神田社長
130コースのゴルフ場を運営している。顧客の半数以上は、55歳上で、リタイヤした人による平日の利用も増えていて、現状は順調な経営だが、将来を考えると顧客をセグメント化し、さらに個々の行動分析を踏まえたマーケティングが必要。
元々、ゴルフ場単位で個別のシステムであったため、不都合が発生していた。売上予測も、全社として把握できなかった。
そこで基幹システムを1本化し、データが揃ったところで、データ分析につなげた。
着地予測(売上予想)、商品分析(売れ筋)、顧客リターゲット、iPadの活用。
売上予想のために、顧客のセグメント化(収入、平日/休日)、天気予測、キャンセル予測を実施。予測モデルは、株価チャートに類似(神田氏は銀行出身)。
ビッグなデータの活用としては、Tポイントカードとのクロスマーケティングを行っていく。
データ活用していくためには、前提条件を経営者がシンプルにコミットメントすることがポイントと言われた。
全ての予約情報を把握するために、顧客情報を集める。
アカデミックな予測方法による把握。

●データマネジメント大賞発表
JDMCで今年度より始めたもの。
対象は、大阪ガス(オージス総研)と協和発酵キリン社。

●ベンダーランチセッション「貯めて分析から即座にさばくへ」

ソフトウェアエージー社.大井氏。高速複合イベント処理のApama、メモリ上でのデータアクセスTerracotta BigMemoryの紹介。金融トレーディング、M2M分野への適用。

●スシロー社データ活用事例
情報システム部長田中氏。
ベルトコンベアーで回っている寿司は、鮮度が悪くなる前に廃棄する必要があるが、この廃棄ロスを如何に少なくし、顧客には待ち時間を少なくし、如何に効率よく食べてもらうかを過去データや、その時点のデータを分析して工学的アプローチでのシステムを構築している。
皿にICチップを付けて、鮮度や売れ筋の把握から始めた。

データはAWSで、分析ツールとしてDr.Sum、モーションボード、トレジャーデータ、クリックビューを利用。
データ量を気にしなくてよい、CPU負荷に合わせて増強、都度分析のためのマートを作成といった理由からクラウドがベストと判断している。
データ分析からの予測に、感と経験値も加味した。
テイクアウトでは、製造のキャパシティから出来上がり予定時間を表示している。

●ノーチラステクノロジー.神林氏
ビッグデータは、マスコミ、ベンダー、最近では政治家まで加わって作り出したもので、近いうちにはたんする。「ナノテク」のたどった道となると。
ビッグデータを掲げて商売になっているところはない。ビッグデータを扱う必要があるのは、グーグルとツイッター、アマゾンくらいではないか。
そもそも、ビッグデータと言う言葉が間違っている。データ爆発。
CRM One to Oneと何ら変わらない。
Asakusa FremeworkというHadoop フレームワークをもとに、基幹バッチの分散処理による時間短縮を提案している。
基幹系から情報系へデータを連携する時間がボトルネックとなる。分析系を切り離すのではなく、業務系、基幹系の延長と考えるのが良い。
データが倍になったからと言って、価値が倍になるわけではない。
自分の考えをしっかりと持った、個性の強い方である。バズワードに載せられてなんとかビジネスをと考えている自分を少し反省した。

●Talend.寺澤氏「オープンソース.Talendの紹介」
データは量だけでなく、品質を高めることが重要。
データサイエンティストとデータキュレーター(多くのデータの中から役立つものを選び出してくる人)。
DQ機能も持ったETL系のオープンソースの。少しトライアルしておいた方がよさそう。

●顧客データの一元化
アルク.情報システム本部長.鎌田氏。
13に分かれていた顧客データを統合した。
DWHを目指さず、SugarCRMというオープンソースを導入したのが良かった。
やみくもに顧客データ統合するのではなく、目的を持って統合した。
ETLツールはASTERIA WARPを導入。

●データ分析人材の育て方、組織のあり方
大阪ガス.河本氏
IT部門組織下のビジネスアナリシスセンター(BAC)で、9名のデータ分析者で15年前から活動している。
当初は、社内の御用聞きであったが

。いくらデータ分析した結果が素晴らしくても、現場でその結果を活用してくれなければ、BACの存在意義も無いし、分析者のやりがいもない。
そこで、ビジネス上の課題を見つけることから始め、それを解き、使わせる(使ってもらう)ことを実践している。問題を解くところで、統計解析の知識が必要となるが、そこの部分は少し勉強すればできるようになる。
使ってもらうために、分析結果を理解してもらうだけではNGで、腹おちしてもらうことが必要。そのために、プレゼン資料には時間をかけており、その時間は無駄だとは思っていない。ややもすると、問題解決のためも分析に多くの時間を費やしてしまいがちであるが、外部パートナー(OGIS総研)を使ったりして、問題発見、現場への説明にできるだけ時間を割けるようにしている。
河本さんは、データサイエンティストの草分けとして、多くの講演をされているが、実際にお話しを聞くのは初めてであった。
現場重視のバランスのとれたビジネスマンという印象を受けた。


以上

NOSQLNOW2013に参加してきたので、メモを記しておこう。

開催:2013年8月20-22日、米国サンノゼコンベンションセンター

Datavesity(WilshereConfrence)社主催により、1回目が開催されてから3回目となる。1昨年はバズワードとして騒がれていたか感があるが、その後の米国での動向を肌で感じるために参加した。
出席者は、前回とほぼ同じ300名近くであろうか。出席者名簿の配布はなし。

・一部のWeb系企業での使用からエンタープライズでの利用に拡大しようとしている。
・ドキュメント型DBのMongoは、RDBMSの機能を取込んできている。
・大手DBMSベンダーの参入
 Oracleは独自NOSQLを
 IBMは、MongoDBのセキュリティを強化して
・JASONのシンタックスを強化するためにJASONスキーマXMLスキーマ相当)が、提案されているが、未だあまり普及していないようだ。
・とはいっても、エンタープライズで使用していくにはまだまだ未熟である。
・10gen(MongoDB)社は、DBMSベンダーやWeb系企業と協業し、成長していく。(10gen、Max,Schireson CEO)
・実装上スキーマレスとはいっても、概念・論理モデルの有用性が無くなったわけではない。Jsonコードの生成機能などが望まれる。
・NOSQLのためのSQLライクにアクセスできるJSONiqなど周辺ツールも登場してきてる。
・Denormalizationを是とするNOSQLとの間で正規化論争が盛り上がるかもしれない。
・グラフDBが熱い。
 NOSQLは、RDBからリレーションシップを排除したものともいえるが、グラフDBは関係性をビジュアルに表現したものである。SNSでの人間関係などが例示されることが多いが、エンタープライズでも利用が広がる可能性がある。
オブジェクト指向DBからの進化系か。
marvel entertainment社でのヒーローやストーリーの関係をグラフ表現した事例。

カンファレンスとは関係ないが、あの日本の暑さに比べるとサンノゼは、非常に涼しい。アメリカの強力冷房のせいもあるが、長袖にジャケットが必要であった。