一昨日のDAMA-J分科会

[データスチュワード]昨日のDAMA-J分科会ではDataQualityの話題であった。その後の懇親会で、データスチュワードって何?データ管理者(DA)とどう違うのというような議論があった。
まだまだなじみの少ない「データスチュワード」であるが、検索してみるとMDM関連でいくつか抽出される。
端的にいえば、DAはITの人でデータスチュワードは業務側の人ということになろう。日本でデータスチュワードがいないのは、業務側でデータが活用されていない(必要とされていない)からということか。
さて、データスチュワードという職務者を聞いたのは、2003年のEDF(EnterpriseDataForum)だったように思う。その時のことを、今は休刊となってしまった「ソリューションIT」2004.2号に以下のように寄稿している。
−EDF2003(フィラデルフィア)参加報告より−
今回、「Data Stewardship」という概念を、あちこちのセッションで耳にした。以前は、Data Administration(データ管理)として、すべて一括りにされていたものだ。日本語では、「データ給仕」とでも訳すのだろうか。メタデータ・サービスグループのディレクターでベルサウス社のR・トッド氏は、次のように捉えている。
データ資源管理は、Data Architect u r e( A d m i n i s t r a t i o n )と、D a t aStewardship の2 つに分かれる。前者には、データ・情報アクセスやデータ利用管理、データモデリング管理、データストレージ管理が含まれる。一方後者は、データ品質管理やデータコンテンツ管理、メタデータ管理などに分類されるというのだ。
このように、以前からある「Administration」よりも、ローカルで狭い範囲と考えられる。だが、登場するシチュエーションや講演者によって定義が異なるようで、消化不良状態に陥ってしまう。【出展:ソリューションIT(休刊)2004.2】
なおDMBOKでは以下のように定義押している。
データスチュワードシップとは効果的なデータ資産の統制と利用を保証するビジネス上の責任を果たす責務であり、それを担うのはビジネスリーダーや主題分野の専門といわれる人たちであると。
わかったようなわからないような話であるが、ビジネスの側からデータを如何に使うかの視点を持つことがポイントであろう。