日経コンピュータ3/3号の特集「トラブルの損失計算式」はなかなか興味深かった。

シンクタンクの力を借りて日経コンピュータが独自にはじきだしたものだが、具体的な金額示されると説得力がある。損失額をIT費、人件費、賠償・訴訟費、雑費、逸失利益の合計額で算出している。
予約システムダウン時の損害、顧客情報漏えい、また開発延期に伴う損害などいくつかのケースを算定しているが、一番大きなのは、ブランドイメージの損失である。イメージのダウンを株価の時価総額変動によって予測している。例えば、トヨタハイブリッド車のリコールに関わる直接的な損失は、17億円だが、株価から算出したイメージダウンの損失額は1兆2458億円になる。本誌でも述べているように、IT部門がいかに企業の存亡に関わる仕事を行っているのかを経営者に理解してもらうためのデータとしても使える。。