販売と物流、購買、会計といった異なるシステム間のデータ連携を行う仕組みとして交差するトランザクションデータをDBに蓄積することにより接続させようという考え方だ。

従来からEAI(Enterprise Application Integration)やESB(Enterprise service Bus)といった製品が出ているが、それらとの違いは何か。一番大きな違いは、流通するトランザクションデータをDBとして一旦保存するか否かだ。EAIも、個別にシステム間でインタフェースしていたものをHubを置くことにより、メッセージを正規化してインタフェースを単純化しようという考えであった。しかし、現実には、個別のインタフェース間の接続をEAIというHub上に持って行っただけとなったのが現実に近かった。即ち、新たにEAIサーバーを設置し、そこに全ての交通整理を追いやった形で、EAIサーバーの中を開けてみれば、従来の個別インタフェースのやり方とさほど変わらない有り様ということであった。
これに対して、トランザクションデータHUBでは、交差するデータを一旦DBとしてストアし、必要とするものがそのDBからselectするというDB介在とすることにより、データが表にさらされることになる。そのため、ストアされるDB構造は、同一となるように汎化されることにより、保守性、拡張性が高まることになる。これは、協和発酵キリン殿で実証されているシステムである。。