汎用DBMSの時代はそろそろ終わりなのか。

企業システムの中核として使われているDBの90%以上は市販(一部オープンソフト)のRDBMSが使われている。
しかし、昨今のクラウド提供企業はスケールアウトに適したBigtableやSimpleDBなのKey-value型のデータストアを独自に開発して自社のプラットフォームとしている。またDWHの領域でも、DBMSからデータを検索するよりもHadoopのMap&Reduceの分散技術により大量データが高速に処理できるようになってきている。これらは、汎用のDBMSを使わずに、直接ファイルシステムをアクセスしている。そのため、トランザクションのACID特性は犠牲にしている。というか、全ての処理でトランザクションの整合性を保つ必要は無く、とにかく処理速度を最優先すべき処理もある。従来は、要求される特性には無関係に全て同じ技術で賄おうとしていたのかもしれない。
消費者の個要求が顕著に現れるようになり汎用品よりも個性的な商品が売れるようになってきたのと同じかもしれない。システムへの要求がよりきめ細かになってきて、それに応えられるような個別の技術が提供されるようになったということだろうか。DB化する必要の無いところにはあえてDBMSを使う必要はないだろう。しかし、非DBMSシステムでの開発は技術的に難易度が高くなる。