JGS研究支援としてIBMユーザシンポジウムのお手伝いとして参加した。

開催場所は軽井沢、約900名の参加。
基調講演で登山家.野口健氏のお話を聞いた。演題「目標を持って生きることの素晴らしさ」。
エベレスト登頂に2度続けて失敗したこと、2度目の失敗では登頂まであと数百メートルというところで、自身は断念することを決断。パーティの一人は上ることを決断し、その結果結局手足の指を完全切断する凍傷に。自分では自身の判断が正しかったと思う反面、スポンサーやマスコミからは失敗という烙印を押される。エベレストには、遭難した人の遺体が放置されたままなのだという。中々回収できない。
山頂まじかで登って生還できる確率は50%であるとき、低酸素状態では思考ができず、行って半分は戻ってこれると考えるか、五分五分で死んでしまうと考えるか。
何が成功で何が失敗か、1回の登山で捕えるべきではない。人生を総括してどうだったかを考え結論するものだと考えた時に、登頂できなくて、廻りの人にとっては失敗と思えることも、自身にとっては成功のための1過程と捕えることができるようになりふっきれたという。
死にそうな目に会うたびに今度は会見で止めようと言おうと思うが、記者の質問に逆のことを言って自分を鼓舞してしまうという。
何回も死と直面している人の話しはやはり重みがある。