キリンとサントリーが歩み寄れなかった最も大きな要因は、公開企業と非上場の同族企業による考え方の違いといわれている。

ベンチャー企業は、上場を目指し、それを一つの目標としているところが多い。確かに、公開により知名度や信用度が増し、何よりリクルーティングが優位に行えるということだろう。そして、経営者や従業員にとっては、株価の上昇による利益享受が期待できる、モチベーションを上げることができるのも大きい。
しかし、公開することにより、株主というステークホルダーが新たに増えることにより、色々と制約の中で社業を進めていかなければならなくなる。社長といえども、勝手な発言は許されなくなる。
サントリーの佐治社長の会見を聞いていると、何かにしばられることなく、自身の考えを自由に述べられているような気がする。これは、社長の性格的なものかもしれないが、社員にとっては、非公開のままの方が働きやすいのではないかと思ったりする。。
ワールドは、長期の経営戦略を外部から意見されることなく、社内でじっくり見定めてゆきたいといったことで、上場を廃止したように記憶している。。もう少し、公開、非公開を行ったり来たりがあっても良いのではないだろうか。。