東京スカイツリーは見る方向によって微妙に形が変わって見えるそうだ。

NHKニュースウォッチ9でやっていた。断面が下は三角形で途中から円状に変わっているとのこと。即ち、三角錐を途中で切断し、その上に円錐を載せたようなものである。但し三角錐から円錐につるので微妙な曲線が描かれるのだろう。立体を思い描いただけでは、中々わかりづらい。実物を見てみるのが一番手っとり速いだろう。
ところで、これを考え付いた原型が、近くにあった電力発電所の4本の巨大煙突(地元ではおばけ煙突といわれていた)が、見る方向によって、4本から1本と違って見えたのだというところにある。スカイツリーの設計を監修した東京芸大の先生が、地元にあったこの4本の煙突から思い描いたらしい。おばけ煙突は地元の人にとってシンボルであり、親しまれたものだったらしいが、それを現代のスカイツリーにも取り込もうとの配慮である。
形は全く違うし、果たす機能も違うのだが、旧いものを継承しているところがあって好感が持てる。そういうものであれば、住民にも親しまれるものになるのだろう。これも一つのアーキテクチャの継承ではないだろうか。システムアーキテクチャでも学ぶ必要があるのではないだろうか。