先日、日本電子書籍出版社協会の旗揚げや、ipad、キンドルの日本での発売も予定されているようで電子書籍ビジネスが本格化しそうな気配だ。

利用者としても心構えが必要だ。日経新聞の電子版は、従来の紙媒体との併存のため対比してみる上で好材料である。例えば、朝刊は紙の新聞を一通り眺めた後から、Webで見ることが多いのだが、大体のページや紙面の位置関係で何処に書かれていたかがイメージされている。しかし、夕刊は、Web版をオフィスで拾い読みしてから家に帰って紙の夕刊を見ても、一度見たという印象は少なく新鮮な感じがする。そこで、実施に記事を読みだすとWebで見たものは、確かに読んだことがあるとなるのだが、紙面イメージはあまり頭に焼きついていないような気がする。
書籍でも厚みで後半の方に書かれていたなどと思いだしたり、見開きの左右どちらのページに書かれていたなど印象に残ることも多い。また良くいわれることだが、紙質による違いもあろう。そして何よりも、机の上に重ねておくという積読による精神安定剤効果も大きいのではないか。
電子になれば専門書でも何冊でも出張や仕事先にも持ち歩けるし、調べる際も便利だとは思うのだが、マイナス面もある。さて、今後電子書籍と紙の書籍が併存する時代が何年(何十年?)か続くだろうが、どのように付き合っていくかを考えねばならない。。